また20話です。まだ20話です。

ちょっとこれだけは書いておきたかった。




20話は絶対泣き回だと思っていたので

涙で映像がぼやけないよう、歯を食いしばってみてたのだけど…。



  和 『さあ皆さんお待ちかね。

     桜高祭の目玉イベント!

     放課後ティータイムの演奏です。』

えっ!?

ええっ!?



  和 『さあ、みなさん。盛大な拍手を!」

えええええっ!?

「和、なにやってんだよ!?」

っていうのは澪のセリフ。俺もまったく同じ気持ち。

あなた、こんなことできる人じゃなかったじゃない!!



  和 『なんか済し崩しにだけど

     澪ファンクラブ会長引き継いじゃったし』

いやいやいや、それだけでここまでやれないでしょ。



………あっ。

ここで思ってしまった。

我慢してたのも虚しく、涙腺決壊。

演奏シーンの映像は歪みっぱなしになってしまった。


唯の「キラキラDays」の一節、


  もしあの日 出遭えずにいたなら
  どんな今日だっただろ  
  帰り道コンビニで立ち読み?  
  ひとりファーストフードとか?? お昼寝とか???



これは、中学時代の唯がまさにこのとおりだったのだろう。

そして、それは言い換えれば和との時代だった。



  宝物の日々 まばゆく光る日々
  ハートの五線譜に書いてある 無数のリフマーク 
  大きな声で伝えあってゆこう…
  しあわせ!!



唯には、2人のあの時代から脱却してほしかった。

充実した高校生活を送ってもらいたいたかった。

1期1話から和はそれに尽力してきた。

修学旅行の時なんかは、HTTメンバーを同じ班にして

4人の思い出づくりに助力してた。

そういや、19話でもこんなこと言ってた。

泊まりこみを決めた軽音部に立ち寄って、


  和 『だって徹夜の準備って楽しいし』



  律 『なんだぁ!?その和らしからぬ発言!』



  和 『ま、私は帰るけどね。』



と、すっと身を引く和。

残された5人の

寝袋を並べてからの

ハイテンションっぷりは

修学旅行回に次ぐ名場面だったと思う。

これも軽音部の大事な思い出の一つとなった。

文化祭ライブのサプライズ演出には、

さぞ苦労と時間をかけたことだろう。

でも、それが唯の最高の思い出となるのなら…

司会としてマイクを手に取る和の顔は、

なんとも充実していたものがあった。



話を20話に戻します。

CMを挟んで、U&Iの演奏シーン。


  唯 『和ちゃんは私の幼馴染なんですけど、

     生徒会長で物知りで頭が良くていつも勉強を…』

  和 『ちょっと唯?』

  唯 『和ちゃんも一言どうぞ!』

  和 『なんでよ?早く、次いきなさい。次。』




  もしキミが帰って来たらとびっきりの笑顔で抱きつくよ

  キミがいないと謝れないよ

  キミの声が聞きたいよ

  キミの笑顔が見れれば

  それだけでいいんだよ

  キミがそばにいるだけで

  いつも勇気もらってた

  いつまででも一緒にいたい

  この気持ちを伝えたいよ


U&Iは紛れもなく憂さん宛ての歌なのだが、

俺の妄想はもう止まらなくなっている。

この歌詞を和はどう受け止めたんだろう。

歌ってる唯にとっては、

憂も含めて講堂に居る全員が「YOU」なのだろうが

和にとっては唯が「YOU」だったんじゃないだろうか。

「唯&I」として聞いてたんじゃなかろうか。

唯の進学先が決まるのは、この先の22話だけど

和と別の大学になることは、学園祭時点で明白だったと思う。




「ごはんはおかず」「U&I」のCDジャケットで

ごはんを差し出している、手だけの娘の正体は…、

俺にとっては和です。



さて、和さんの作戦の成果はどうだったかというと……。

  律 『ていうか、

     Tシャツのサプライズでいきなり吹っ飛んだ。』

  梓 『私もです。もう、なにがなんだか』

大成功。演奏前の緊張は消え去ってたみたい。



  唯 『すっごく楽しかったよね。』






蛇足。

21話の和さん。


  唯 『和ちゃん、何か留めるもの持ってない?』



  和 『そうねぇ…。こんなものしかないわ。』



  唯 『クリップスか…。ふむ、これで留まるかなぁ。』

…………………。

…………………。

…………………。

おい、ちょっと待て。

これ、ムギさんが止めに入らなければ

どんなシュールコントが繰り広げられていたんだ!?

唯&和、我々はかけがえのないお笑いコンビを

失おうとしているのかもしれない。



こんなオモロイ漫才毎日聴けるなんて

姫子はオイシイ席に座ってますなぁ。全くもって。



和のキャラソンいまさらだが買った。良曲だった。



今日はこの辺で、ではまた。