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最近、ようちさんがとっても気になっている。
10末デビューのPさんで、十日程の期間に3作品アップしている。いずれもMMDで既存の映像を再現する、いわゆる再現M@STERというジャンルのMADだ。再現M@STERではアニメやゲームのOPなどニコ動視聴者に良く知られている映像を元ネタにすることが多いのだが、ようちさんは…ちと、ずれている。「何でコレ?」視聴者にまずクエスチョンマークを植えつけるところから始まるのが面白いのだ。
デビュー作はこちら。
劇場版「クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険」の、人形「トッペマ・マペット」のダンスシーンなんだけど…これはなかなか思い出せなかった。トッペマはこの映画のヒロインであり、なかなか可愛い子なんだけど、そこを不気味系キャラであるホメ春香に挿げ替えてるのが笑える。そしてそれを逆手に取って原作よりも人形らしく動かしているのがオモロイ。MMDのぎこちなさ、ホメだから許される雑な扱い、ヒロインには出来ないことをホメが見事に演じており、原作越えしてしまっている。MMD動画の習作としてこの映像を選んだのかもしれないが、結果として素晴らしいものが出来上がっていると思う。
2作目。
ビールのCMですね。出演者は壇れい。
元ネタもあったので貼り付けします。
誰だ?小鳥さんのラフタイムスクール姿に無茶すんな的コメントしてるのはw 壇ふみでもイケルくちのオレにとっちゃあ、小鳥さんなんてマダマダひよっこ。学生服着てるのがちょうどいいぐらいだゼ? それより驚くべきなのは背景の家である。これ、元映像どおりのものを自作してしまっている。このこだわりにハートを射抜かれてしまった。
お酒を扱ったニコマスで重要なことのひとつは、やはり美味そうに見えることだと思う。アダルトなバーや、古びた飲み屋といった、外での飲みもいいが、家で一緒に飲んでくれる人が居て、手作りの料理を肴にできること、これも最高だ。料理に込められた愛情について言えばば家庭料理こそ本物であり飲食店で出るものは偽物だといったのは良寛だったか、北大路魯山人だったか。とにかく、ようちさんが「家」にこだわってくれたのが個人的にとても嬉しかった。
3作目
NHK教育で放映されている(されていた?)クレイアニメ、
パクシのオープニング。
元ネタもペタリ。
何故パクシかwwww 同じNHK子供番組でも、もっと明るくてわかりやすいアニメがあるだろうに。パルタとか。でも好きなんだろうな、パクシが。そしてやはり建物へのこだわりは非常に高い。ねんどの質感まで再現している。
パクシの代役はののワさんが努めている。ヌボーっとした容貌のパクシに比べ、そこはののワさん、春香さんゆずりの可愛さが作品に花を添えている。どんがら属性まで受け継いだのか転んでたりもするがそこもまた可愛い。が、やはりこのアニメ特有のシュールさも再現されていた。壁に掛けてある絵は、ちと怖いw 感情が一つの所に収まらない、なんとも味わいがある秀作です。
最後に、3作品それぞれのお気に入りのワンカットを。
『だって私はただのマペット』という歌詞のところでこの表情。
いや、ホメ春香なんで表情は変わらずいつもどおりなんだけど瞳が何かを訴えかけてるようで、せつないです。
小鳥さんは常に待ってる人なんだなと感じた瞬間。
事務所に帰ってきたPとアイドルがまず見る風景が
このカットなんだなぁと思った。
口が「ワ」以外になるのは珍しい。子供らしさがよく表れていて、とても愛らしくたまらない。のoの。
それでは、また。