ゲゲゲの女房劇場版見ました的なメモ。

あくまで、メモです。
映画紹介とか感想とか、そんなレベルに至ってません。
まあ、これまで書いてる日記もかなり稚拙な文章なので
いつもどおりって言えばいつもどおりなのですが。


この映画で一番特徴的なのは、登場人物の居るその部屋に
妖怪達が鎮座してることでしょう。
特に布江さんの近くによく出現してた気がします。
安来の実家では、飯田家の団欒にまぎれて
ぬらりひょんがお供え物を食べてました。
戦後、復員してすぐ東京に出てきた水木センセによりも
昭和30年代まで安来で暮らしていた布枝さんのほうが、
妖怪と近い存在だったのかもしれません。
じゃあ、布枝さんが妖怪に守ってもらったり、
ごりやくをもらえたりするのかと言うと、
ほとんどそんなことは無い。
彼らはただそこに居るだけ。基本何にもしてくれません。
でもきっと、それが妖怪というモノの真の姿なんでしょうな。
人間が妖怪を奉り上げるのは彼らからの見返りを求めることを目的とするのではなく、
お祈りをする行為自体が目的だと、それぐらいに留めておいたほうがよいのでしょうね。
水木センセが言ってた「目に見えないものを信じる」って、
そういうことなんじゃないかな、と思いました。



映画の冒頭、酒瓶を積んだ重い自転車を押しつつ坂道を登る布枝さんが、
わざわざ自転車を止めて道祖神に手を合わせるシーンがあるんですけど、
あの絵がすごく印象に残ってます。



いい映画でした。
テレビ版より好きです。
それでは、また。